平成29年度 秋季企画展

菊地容斎と門下の美術              ―菊池容斎・松本楓湖・渡辺省亭・鈴木華邨―

幕末明治の画家・菊池容斎は、用賀村の名主の娘・飯田コウを妻にした、世田谷ゆかりの画家でもあります。近代歴史画の先鞭をつけた菊池容斎、師と同じく歴史画を得意とした松本楓湖、西洋の写実表現を取り入れた花鳥画を得意とした渡辺省亭や鈴木華邨など、明治期に新展開をみせた日本画をお楽しみください。

 

概要

 

菊池(きくち)(よう)(さい)17881878)は、幕末から明治に活躍した画家で、有職(ゆうそく)故実(こじつ)に詳しく、歴史画を得意としました。また、容斎は、世田谷用賀(ようが)村の名主(なぬし)の娘・飯田コウを妻にした、世田谷ゆかりの画家でもあります。(だい)()村名主であった齋田家も、歴代文人や画家を輩出し、近隣の用賀村名主の飯田家と繋がりがあったとみられ、特に明治期には茶業で栄えたこともあり、書画収集が盛んに行われ、菊池容斎やその門下の(まつ)(もと)(ふう)()(わた)(なべ)(せい)(てい)(すず)()()(そん)などの絵画がコレクションされています。

 

当館は、来年開館20周年を迎えますが、当館でとりわけ多くの絵画を所蔵する渡辺省亭の没後100年にもあたり、渡辺省亭の絵画と息子の水巴の俳句をテーマにした特別展の開催を予定しております。

 

本展は、上記特別展を前に、渡辺省亭の師の菊池容斎やその門下の画家たちの画業について、より多くの皆様に知っていただくことを願い企画いたしました。近代歴史画の先鞭をつけ、世田谷にもゆかりのある菊池容斎、師と同じく歴史画を得意とした松本楓湖、西洋の写実表現を取り入れた花鳥画を得意とした渡辺省亭や鈴木華邨など、明治期に新展開をみせた日本画の世界をお楽しみください。

 

 

 

会  期    201794()20171220()

 

休 館 日    土曜、日曜、祝日(但し第四土曜日10/2811/25は開館、9/23は祝日のため休館)

 

開館時間    午前10時〜午後430(入館は4時まで)

 

会  場    齋田記念館 〒155-0033東京都世田谷区代田3-23-35 ℡:03-3414-1006

 

アクセス    小田急線・世田谷代田駅より徒歩7分、東急世田谷線・若林駅より徒歩10

 

入 館 料    300

 

 

主な出品作品  菊池容斎 「児島高徳図」

菊池容斎 「武内宿禰図」     

 

松本楓湖 「楠木正行図」   

 

松本楓湖 「蜆子和尚図」 

 

松本楓湖 「聯珠綴錦帖」

 

松本楓湖・渡辺省亭ほか 「梅蓮菊蟹図」

 

渡辺省亭 「月の秋草」

 

渡辺省亭 「鶴図」

 

鈴木華邨 「蓬莱図」三幅対  

 

鈴木華邨 「旭日双狗図」    

 

鈴木華邨 『日清戦争絵巻』春陽堂刊行 など

 

 

 

 


【次回予告】齋田記念館 開館20周年記念特別展  渡辺省亭没後100年 

 

花鳥礼讃 ―渡辺省亭・水巴 父と子、絵画と俳句の共演― 

201842(月)728(土)